大阪でICL手術なら大阪市港区のよしだ眼科クリニック|ICL認定医が執刀
大阪でICL手術なら弁天町駅直結のよしだ眼科クリニックにご相談ください。厚生労働省認可のSTAAR Surgical社製のホールICLを採用。すべてICL認定医が執刀します。強度近視・乱視の方も治療可能です。
ICL(眼内コンタクトレンズ)は、目の中にレンズを入れることで屈折異常(近視・遠視・乱視)を矯正する屈折矯正手術の1種です。色々調べられている方は、なんとなくICL(眼内コンタクトレンズ)に種類がありそうだと思っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
実は現在3種類(2023年7月時点)が国内で流通しており、一般的に言われるICL(眼内コンタクトレンズ)はアメリカのSTAAR Surgical社製のICLレンズを指していることが多いです。現時点においては唯一厚生労働省から認可が下りており、ICLの中では治療実績(200万眼以上)は申し分ないと言えます。当院で実施するICL手術でも、全症例このSTAAR社製のレンズを用いております。
このSTAAR Surgical社製のレンズは術後成績が良好な一方で、老眼には現在未対応となります。ICL(眼内コンタクトレンズ)は、別名「有水晶体眼内レンズ」ともいい、水晶体を残したまま行う治療になります。老眼では水晶体自体に異常が起きる目の老化現象の1つであるため、ICL(眼内コンタクトレンズ)では対応できないのです。
現在、イギリスの会社であるEyeOL社から白内障手術時に用いられる多焦点眼内レンズの構造を応用したIPCLという老眼対応のICLレンズが登場しました。
この記事では、そもそも老眼とはなにかという疑問から老眼対応のICL(多焦点IPCL)について解説します。
老眼とは、目のピント調整力が衰えることによって主に遠くを見ている状態から近くにピントを合わせる際に時間を要したり、近くが見えづらくなる状態です。白内障と同様現在の目の良し悪しに関わらず、年齢を重ねれば誰にでも起こりうる目の老化現象の1つです。
老眼は病気ではありませんが、放置してしまうと目の疲れを感じやすかったり、頭痛や肩こりなどの症状を伴うことがあり、QOL(生活の質)を大きく損なってしまいます。
冒頭で触れたようにSTAAR Surgical社製のICL(眼内コンタクトレンズ)では、近視や強度近視(遠視や乱視も対応)を想定しているため、遠方方向が見えるようにするためのレンズとなり、水晶体に異常が起きる老眼(主に近くが見えづらい)には未対応となります。通常のICL(眼内コンタクトレンズ)が45歳くらいまでの治療が望ましいとされる理由はこれくらいの時期から老眼が始まることが想定されるからです。
老眼対応のEyeOL社製の多焦点IPCLでは、目の中に入ってくる光を遠方方向に加えて近方方向に割り振る白内障手術時に用いられる多焦点眼内レンズの構造を利用しているため、遠方も近方も見ることが可能となります。ただし、光を遠方と近方に振り分けるということは、STAAR Surgical社製のレンズと比較して鮮明度(見え方の質)は落ちてしまうというデメリットがあります。IPCLにもSTAAR Surgical社製のレンズと同様に遠方に合わせた単焦点IPCLも存在しますが、現在治療エビデンス(実績)が十分でないことやレンズ素材(IPCLはアクリル製)などの観点から若い方のICL手術ではSTAAR Surgical社製のレンズが好ましいと云えます。また若い方が将来の老眼を想定して多焦点IPCLを挿入することも同様に推奨はできません。巷では、プレミアム眼内コンタクトレンズとも言われているようですが、多くの施設がSTAAR Surgical社製のレンズを使用するのが①治療エビデンス②レンズ材質③見え方の質が落ちるなどの理由からです。
したがって当院では若い方の通常のICL手術ではSTAAR Surgical社製のレンズを基本として、老眼に差し掛かるもしくは老眼がはじまっている年齢層の方のICL手術ではEyeOL社製の多焦点IPCLを用いております。
老眼がはじまりそう、既に老眼が始まっている方では遠くない将来白内障も始まることが想定されますので、通常のICL手術以上にデメリットやリスクを考慮して検討する必要があります。
IPCLとは、Implantable Phakic Contact Lensの略でイギリスのEyeOL社のレンズになります。2017年にヨーロッパでCEマーク(CE加盟国内で輸出入を行う上で安全性を証明するマーク)を取得しています。通常のICLレンズ(STAAR Surgical社)と同様の単焦点レンズに加え、老眼対応の多焦点レンズ(多焦点IPCL)があるのが特徴です。目の中で房水の循環を促進するためにホール(小さな穴)が7つ確保され、白内障や緑内障などの合併症リスクを低減する配慮がなされています。
当院にでは、屈折異常(近視・遠視・乱視)に加えて老眼の治療を行う場合には、多焦点IPCLを用いております。
白内障手術の際に用いられる多焦点眼内レンズに構造を応用したもので、光の配分を遠方、中間、近方で振り分ける分、通常のICL(眼内コンタクトレンズ)よりもハロー・グレアが発生しやすかったり、鮮明度(見え方の質)は落ちますが老眼鏡なしで手元の見え方を大幅に改善することができます。
レンズ | ICL | IPCL |
レンズデザイン | ||
メーカー | STAAR Surgical社 (アメリカ) |
EyeOL社 (イギリス) |
老眼対応 | なし | あり |
レンズ素材 | コラマー | 親水性アクリル |
ハロー・グレア | ほとんどない | 若干あり(多焦点の場合) |
見え方の質(鮮明度) | なし | あり |
治療実績 | 200万眼以上※2022年時点 | 10万眼以上※2022年時点 |
歴史 | 長い | 浅い |
認可 | 厚生労働省,米国FDA,CEマーク | CEマーク |
多焦点IPCLでは、ICL(眼内コンタクトレンズ)と共通する部分もありますが、特有のメリットやデメリットもありますので把握しておきましょう。
ICLと同様老眼用ICL(多焦点IPCL)も保険診療外、自由診療(完全自己負担)となります。
老眼用ICL(多焦点IPCL)乱視なし | 66万円(税込) |
老眼用ICL(多焦点IPCL)乱視あり | 77万円(税込) |
保険適用外となるため、高額療養費制度や限度額適用認定証は使用できませんが、医療費控除の対象となります。
詳しくは下記よりご覧ください。
老眼用ICL (多焦点IPCL)の登場により、年齢によってICL(眼内コンタクトレンズ)を諦めてしまった方や多焦点眼内レンズによる白内障手術を受けるために白内障が始まるまで老眼鏡で我慢するという方に新しい治療の選択肢が増えました。
ただし国内における挿入実績についてはまだ多くなく、相応のデメリットもあります。すでに老眼が始まる、始まっている年齢層の方は近い将来始まる白内障を考慮して治療を検討する必要があります。
当院では無理に手術をすすめることはありません。まず、遠近両用のコンタクトレンズを試していただき、問題なければ治療に進んでいただくというステップを推奨しております。
国内有数の眼科専門病院である多根記念眼科病院でさまざまなタイプの白内障手術や屈折矯正手術(レーシックやICL)執刀実績を持つ院長が全症例執刀を行います。また屈折異常や老眼で悩んでいる方に向け、LINEによる相談も実施おりますので合わせてご活用ください。
※LINE相談について:ご質問内容によっては、実際に診察・検査をしてみないと正確な回答ができない場合があります。あらかじめご了承ください。